生活保護を受給される方との関わり方について「社会福祉士版」

福祉の仕事
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こんにちはやっくんです。

今回は、社会福祉士がどのように生活保護を受給される方との関わっているかの記事を作成しました。社会福祉士の役割や業務内容、社会福祉士が生活保護に関わる際のポイントや課題等を中心に記載しています。また今回、同じ社会福祉士でも行政側と行政側でない社会福祉士といった2点の視点も加えてみたので、是非拝見していただければ幸いです。

はじめに生活保護とは、日本国憲法が保障する生存権に基づいた制度であり、働けない、働いても生活することができないなどの理由で、最低限度の生活ができない人に対して、国が生活費を支給する制度です。生活保護を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。

①働けない、働いていても生活が出来ない                                  ②日本に住所を有すること                                              ③資産が一定額以下であること

社会福祉士は、生活に困窮している人々に対して、生活保護をはじめとした様々な支援を行う専門職です。生活保護の現場において、社会福祉士は非常に重要な役割を担っています。

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社会福祉士の役割

生活保護の現場で働く社会福祉士は、主に以下の様な業務を行います。

申請手続きの支援: 生活保護を申請したい方に対して、必要な書類の作成や手続きを支援します。   ・生活状況の調査: 申請者の収入や資産、家族構成などを調査し、生活保護の要否を判断するための資料を作成します。                                        ・支援計画の作成: 生活保護が決定した場合、自立に向けての支援計画を作成し、定期的に見直しを行います。                                               ・相談対応: 生活保護に関する様々な相談に応じ、必要な支援を行います。                   ・関係機関との連携: 医療機関、福祉施設など、関係機関との連携を図り、総合的な支援を行います

支援の手続き支援、相談対応、関係機関との連携は、私のような社会福祉協議会で勤務する社会福祉士も対応しますが、生活調査や支援計画の作成は行政の福祉課が担当となります。何度か生活保護申請の同行や聞き取りも受けていますが、本当に生活保護を受給するのが妥当なのかを調査をするのは難しいと感じています。

難しい理由としては、どうしても生活保護申請者の持っている金額で判断されてしまうからです。判断材料としては大切なのですが、その人の生活背景や性格等を考えると「もっと急がなあかんのにな」や「本人の手元には一切入らないのに」といったケースがあるからです。

だからこそ行政側でない社会福祉士は、今すぐ生活保護の受給を急ぐ方は、一緒に同行し生活背景等を細かく伝えることを大切にしています。

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生活保護における社会福祉士の仕事内容(行政の社会福祉士版)

社会福祉士の仕事は、事務作業だけでなく、利用者との面談や家庭訪問、関係機関との連携など、多岐にわたります。具体的には、以下のようなことを行います。

  • 申請手続きの支援: 生活保護を申請したい方に対して、必要な書類の作成や手続きを支援します
  • 生活状況の調査: 申請者の収入や資産、家族構成などを調査し、生活保護の要否を判断するための資料を作成します
  • 家庭訪問: 申請者の住居を訪問し、生活状況を直接確認します。
  • 支援計画の作成: 申請者の状況に合わせて、自立に向けての具体的な支援計画を作成します。
  • 医療機関との連携: 申請者の健康状態について、医療機関と連携し、必要な医療サービスを提供できるようにします。
  • 福祉施設との連携: 申請者が福祉施設を利用する必要がある場合、適切な施設を紹介し、入所手続きを支援します。
  • 地域資源の活用: ハローワークやボランティア団体など、地域の資源を活用し、申請者の自立を支援します。

私が福祉課のケースワーカーの仕事をしたことがないので、はっきりはわからないのですが、社会福祉協議会の社会福祉士として、生活保護申請や生活保護受給者対応にあたり、福祉課(ケースワーカー)との連携をする中で見てきたことや、社会福祉士の友人がケースワーカーとして勤務しているため、話を聞いたもとに記載しました。

似ている所もあるなと感じつつ、行政側だからこそだなという動きを改めて感じました。

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社会福祉士が生活保護に関わる際のポイント(行政側以外の社会福祉士)

行政側の仕事は経験ないので、友人から聞いた内容を上記に載せましたが、行政側でない社会福祉士の対応ポイントとしては以下の通りになります。

  • 個別性: 利用者一人ひとりの状況は異なるため、その人に合った個別的な支援を考える。
  • 自立支援: 生活保護はあくまでも一時的な支援であり、受給者が自立して生活できるよう、就労支援の手伝いなどを行います。
  • 関係機関との連携: 福祉課、医療機関、福祉施設、ハローワークなど、様々な機関と連携し、総合的な支援を行います。
  • 倫理観: 利用者のプライバシー保護に努め、中立公平な立場で支援を行います。

生活保護受給されると、行政側でない社会福祉士は支援者の一人となるため、主にキーパソンは行政や親族となってきます。行政の福祉課(ケースワーカー)とも、現状を情報共有をしながら、それぞれ役割を決めて支援にあたることが多いです。

私のような社会福祉協議会の社会福祉士は、生活保護受給する前にあたるお手伝いや需給決定後は、必要な制度やサービスの紹介や事業所に繋ぐこと、さらにハローワークや医療機関に同行するなどをしています。

上記にも記載したように、一人一人個性や特性があるので、そこに早く気づき、本人の全ての能力を奪わないように支えていくのが社会福祉士なのです。

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生活保護受給者に関わる課題

社会福祉士が生活保護に関わる際の課題としては以下のようなことがあります。

  • 多様なケースへの対応: 生活困窮者の状況は様々であり、一人ひとりに合った支援を行う必要があります。
  • 関係機関との連携: 医療機関、福祉施設など、様々な機関と連携しながら、総合的な支援を行う必要があります。
  • 行政との連携: 行政のルールや制度を理解し、連携しながら業務を進める必要があります。(行政側でない社会福祉)
  • 人材不足: 一人あたりの担当ケース数が多い場合があります。(行政側の社会福祉士)

上記2つは行政側及び行政側でない社会福祉士が共通して課題です。年々個別支援が複雑化しており、介入後も問題解決に時間がかかることが多くなっています。ようやく何かしらの制度やサービスに繋いだと思っていても、本人または親族が拒否をすることや本人の個性により上手く支援が出来ないことも(:_;)

また行政との連携も難しく、行政は法律や制度に準じて支援をする必要があるため、どうしても支援の枠が決まっています。その枠から少しでも外れると対応が難しくなることもしばしばあり、行政側でない社会福祉士は、時に納得できないこともあります。

だからこそ、ケースワーカーとの日頃の連携が大切だと感じます。ケースワーカーも同じ社会福祉士であり(※都道府県によっては社会福祉士でないケースワーカーもいます)、現状や裏の想いを理解しておられる方もいるので、出来る範囲で行政側でない社会福祉士がどう支援をしていくかを考えるのも必要となってきます。

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まとめ

生活保護は、そのような人々にとって、最後のセーフティネットと言えます。私自身の考え方は、身体の状況や年齢が高いなどの理由などで、どうにもならなくなった時や

社会福祉士は、生活保護制度を通じて、困っている人々の生活を支え、社会の一員として生きていくことができるよう支援を行っているため、大変な面もありますが、人々の役に立てるという大きなやりがいのある仕事です。

もし、生活に困っている方や、生活保護について詳しく知りたい方は、お住まいの地域の市区町村の福祉事務所にご相談ください。より詳細な情報を知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。 キーワード(地元市町村、ケースワーカー、生活保護、福祉事務所、社会福祉協議会、社会福祉士)

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