社会福祉協議会の職員が転職活動をするとどうなるのかや新たな発見などを記載してみました。関心がある方は是非ご覧ください。
はじめに
社会福祉協議会(社協)で働いて7年目の時に、私は一度転職活動をしました。社協の仕事はやりがいのある仕事ではありましたが、仕事が上手くいかないことにモヤモヤを感じ、悩むことが多くなった結果、心身に異常をきたしたこともあり、他の所で働く方が自分には良いのかもしれないと感じたことがきっかけでした。今回はそのリアルな体験をシェアします。

1. なぜ転職を考えたのか?
転職理由に色々ありますが、自分の経験談や退職者の話を聞くと、以下のような理由が多いかと思います。
・自分のキャリアにモヤモヤ
・人間関係の限界
・新しい挑戦をしてみたかった
・職務内容があわない
社会福祉協議会(社協)職員の悩み – ヤックンの部屋 社会福祉協議会(社協)職員の悩み
(秘)社会福祉協議会を退職する理由 〜山あり谷あり〜 – ヤックンの部屋 (秘)社会福祉協議会を退職する理由
社協職員がストレスを溜めやすい理由と対処法 – ヤックンの部屋 社協職員がストレスを溜めやすい理由と対処法
【現職が語る】社会福祉協議会(社協)の辛いこと – ヤックンの部屋 【現職が語る】社会福祉協議会(社協)の辛いこと
2. 転職活動のはじめ方
「転職してみようかな…」と思っても、実際に何から始めればいいのか分からない人も多いと思います。特に、社協のような“ザ・地域密着型”の職場にいると、民間企業の転職活動は未知の世界。でも、やってみれば意外となんとかなります。ここでは、私が実際にやってみた転職活動のステップをご紹介します。
1. まずは“自己分析”からスタート
これはどんな転職でも王道。
でも、社協職員って実はやってることが多岐にわたるので、自分の強みをちゃんと棚卸しすると意外な武器が見えてきます。
2. 情報収集は広めに
転職サイト、エージェント、ハローワーク、知人の紹介など使えるものは全部使いましょう。
社会福祉士におすすめの転職サイトとしては以下のとおり
〇介護・福祉業界特化型サイト 社会福祉士の求人が豊富な専門サイトは、希望の条件に合った職場を見つけやすいのがメリット!
- MC-介護のお仕事:全国の介護・福祉関連の求人が充実!今すぐ登録して好条件の求人をチェックしよう!
- カイゴジョブ:施設の詳しい情報が掲載されており、比較しやすい。簡単登録であなたにピッタリの職場を見つけよう!
〇 総合型転職サイト 福祉業界に限らず、幅広い求人情報をチェックできるのが特徴。
- リクナビNEXT:非公開求人も多く、スカウト機能が便利!無料登録でキャリアアップのチャンスを逃さない!
- doda:キャリアアドバイザーのサポートが手厚い!プロのアドバイスを受けながら転職成功を目指そう!
〇ハローワークや自治体の求人情報 意外と穴場なのがハローワークや各自治体の公式サイト。特に公務員系の福祉職を狙う人におすすめ!
3. 応募書類に悩んだら…
履歴書・職務経歴書を書くとき、「社会福祉協議会って何してたの?」って思われる可能性もあるので、具体的な事例を入れるのがコツです。
NG例:「地域福祉の推進に携わった」
OK例:「高齢者の孤立防止を目的とした見守り活動の立ち上げ・実施。地域住民30名と協働し、定期訪問体制を構築。」
地味でも、成果が伝わる書き方にするとグッと印象が良くなります。
4. 転職に使える資格や経験もチェック
資格や経験をどのように他者に伝えるかが大事なので、まとめておくことも大切です。
- 社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士 → 業界によっては高評価
- 行政や企業との調整経験 → コーディネーター職や営業、CS(カスタマーサクセス)にも応用可能
- 「社協勤務」という肩書きの強みと弱み
- 応募書類にどう書く?実績の見せ方
3. 面接で聞かれたこと
何社かの面接を受ける中で、以下のような質問がありました。参考になるかは分からないですが、記載します。
- なぜ公的機関から民間へ?
- なぜこの求人に申し込んだのか
- 地域福祉で培ったスキルをどう活かすか?
- 前職で何を学び、実績を残してきたか
- 求人先でどのようなことをしてみたいか
4. 転職活動をして感じたこと
転職活動をしてメリット・デメリット面だと感じたことについて記載します。
①メリット
・社協の仕事のの幅が広く、その経験や汎用性のあるスキルが多かったことに気付いた
・社協では住民・行政・民間企業など、多様な関係者との調整が日常茶飯事なため、その対応力は、民間でも評価されやすいのに気づいた
・社協は比較的安定した職場のため、面生還からその“安定”を捨ててまで転職するという決断は、「成長意欲があるんですね」と前向きに受け取られることに気付いた
②デメリット
・面接官によっては「社会福祉協議会って何してるの?」という状態なこともあり、説明が必要な分、職務経歴書や面接では工夫が必要。
・公務員ではないけれど「公的機関っぽい人」と見られ、柔軟性や変化への対応力を不安視される場面がありました。
・転職により、社協と同等かやや下がる場合もあります。特に福祉・NPO業界に転職する場合は、給料及び待遇面を見て、社協が恵まれていたのだなと再認識しました。
・社協の経験が何も実績にならず、いちからのスタートになってしまう。同じ福祉業界でも、専門性では少し劣ってしまうことや他業種になると、門前払いされる業界も。
③総合的
自分の市場価値を知る機会になるとともに、自分の活かし方や今後について熟考する機会になった。
社会福祉協議会を退職後のメリット及びデメリット – ヤックンの部屋 社会福祉協議会を退職後のメリット及びデメリット
社協を退職した人のその後は・・・・ – ヤックンの部屋 社協を退職した人のその後は・・・・
5. 結果
5社(福祉関係会社、他職種会社、福祉関係未経験職種会社)面接を受けた中で、3社から是非来てほしいというお話をいただくことが出来ましたが、提示いただいた条件(勤務地や待遇など)が合わず、自分自身が転職活動に後悔したくないという想いが強かったため、辞退をすることに。
今回の転職活動をして、自分のしたいことや自分の活かせることなどが分かったこともありましたが、環境を変える怖さを改めて感じたため、社協で自分の生き残り方を考えつつ、転職の不安を解消する方法を考えるようになりました。
妥協して決めてしまうと後悔をしてしまうのは避けたいので、自分が納得できる職場を探しつつも、中途半端な気持ちでいる仕事のモチベーションも下がってしまうため、新しいことにも取り組んだり提案をするなどをしながら、仕事を続けていると、昇進するチャンスの機会もありました。
社協(社会福祉協議会)に就職するメリット – ヤックンの部屋 社協(社会福祉協議会)に就職したメリット
社協(社会福祉協議会)に就職するデメリット – ヤックンの部屋 社協(社会福祉協議会)に就職して感じたデメリット
社会福祉協議会で働いて恵まれている所 – ヤックンの部屋 社会福祉協議会で働いて恵まれている所
おわりに
今回は私の経験談となりましたが、自分が後悔しない(妥協しない)決断をすることが非常に大事だと感じました。業務内容、勤務地、待遇など自分が納得した上で、次の職場に行くかどうかを検討して見てください。こんな経験談でしたが、参考になればうれしいです。
人気記事