こんにちはやっくんです
今回は福祉現場で働いておられる方が社会福祉協議会を使っていただけるサービスの紹介をしたいと思います。
私がデイサービスで勤務していた時も社会福祉協議会にお世話になっていたことがありましたが、そこまで何をしているのか意識していませんでした。
現場で勤務されている方の良い情報提供になればと思いますので、参考に使ってみてください。
社会福祉協議会の役割について – ヤックンの部屋 社会福祉協議会(社協)とは (yy-highwall-itsukahaha.com)
目次
1、現場の方が時間を有効に使えるサービス
1,ボランティアセンターを活用しよう
現場歴が長い方はご存じかもしれませんが、各市町村の社会福祉協議会にボランティアセンターが配置されています。
このボランティアセンターには、複数の団体や個人の方が、登録されているため、活動内容も幅広いです。
勿論各市町村によって登録されている団体や方が違うのですが、デイサービスでのレクリエーションや施設のイベントなどに来てもらえます。
私もデイサービスで勤務していた時に、社協のボランティアセンターに月1回定期的にボランティア依頼をして、ボランティア団体の方に来ていただきました。
デイの皆さんは踊りが好きだったので、舞踊を披露していただける団体に来ていただき、利用者さんが大変喜んでおられました。
中にはこれを見る為に、追加または利用日の振り替えをする利用者さんもおられました。
利用者さんの喜んでいただけるのが一番嬉しかったのですが、デイで勤務される職員さんも何気に喜ばれていました。
何故なら連絡帳や利用日誌が書けるなど時間を有効的に使えるからです。
余談ですが、ボランティア団体の方も皆さんに喜んでもらおうと、日々練習を積み重ねているので、発表の場をとても楽しみにされていますよ。
ボランティア団体の依頼は原則無料ですが、材料費や出張代等は要相談のところもあるみたいなので、気になる方は、市町村社協に問い合わせてみてください。
またどのような団体さんが登録されているか分からない場合は電話でも教えてくれると思いますが、直接行き、話をすることで活動イメージがより分かりやすいのではないかなと思います。
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2,福祉教育を活用してみよう
福祉教育は、普段の生活や学習の中で福祉についてを学び、思いやりの心を育んでいくものになります。
車いすやアイマスク・疑似体験セットなどを使用して、実際体験をすることで自分に出来ることは何かを考えるものになります。
最近では当事者のお話を聞いたり、パラリンピックで注目を集めたボッチャといったスポーツを体験する所もあります。
主に学校がメインとなりますが、地域内でも福祉教育の依頼をされていることもありますので、是非参考にしてみてください。
体験された後、子ども達から「自分の出来ることは何かを考えてみるね」といった声や大人からも「自分もいつかお世話になる日がくるのだから、体験出来て良かった」という声が聞かれました。
こちらも各市町村の社会福祉協議会に問い合わせてみてください。
具体的にどういうことがしたいのかイメージをお伝えいただければ、専門職と一緒に当日のプログラムを考えることが出来るので、一人で悩む時間は解決できます!!
2、個別支援に役に立つサービス
3,日常生活自立支援事業
名前だけでは・・・なんだこれ??と思うかもしれません。
これは簡単に言えば、お金の管理や日常生活に必要な事務手続き(福祉サービス利用援助や住民票の届け出等)、通帳や証書などの預かりをしています。
対象者が契約内容を理解して、契約が出来る方となっています。
少し曖昧な所がありますが、一度気になる方はお住いの市社協に問い合わせてみてください
病的または精神な疾患があるため金銭管理が難しい方や経済的虐待を受けている方が相談に来られることが多いです。
また契約者が施設や病院に入院しても利用できるので、安心してください。
ちなみにこの事業は契約まで何度か担当者と面接することがあったり、自分のお金をおろすために手続き利用金もかかるので、家族や本人と要相談が必要です。
4,貸付(金銭)
条件などありますが、経済困窮されている方(世帯)を対象に金銭の貸付も行っています。
対象者としては、低所得者、高齢者、障がい者など経済支援を必要されている方になります。
貸付にも種類があり、
・緊急小口資金 ・総合支援資金 ・教育支援資金 となります。
内容としては以下の通りになります。
・就職は決まったが、給与が1か月先まで出ず、その期間繋ぎでお金が必要
・子どもの入学費用が早急に必要
・療養費、就職技能所得に必要
・生活再建 など
※厚生労働省の資料参考
都道府県社会福祉協議会が貸付を行いますが、申請は住んでいる市町村社協が窓口になっています。
また最近では、新型コロナウィルス感染拡大で、減収や失業された方を対象に貸付を行っています。
貸付の種類によっては無利子や連帯保証人が必要ないのもありますが、
あくまでも貸付なので、返金があることも念頭において借りていただくことをお勧めします。
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5,物品提供
生活困窮世帯が対象になるものになります。
社会福祉協議会には福祉用具以外にも食品や日常生活に必要な物品(服や家電など)の寄付をうけております。
企業や個人の方など、すべての物品が善意で協力していただいたものになります。
急に引っ越しをしないといけない状態になってしまった、貯蓄がなく明日の生活を過ごすことが困難など、様々な方の相談が入り、対応させていただくこともありました。
特に相談が多いのは、ケアマネジャーさんをはじめとした福祉関係者の方が多いので、こんな事業もあるのだと頭においていただければ嬉しいです。
6,当事者の会
当事者の会とは、自分や家族などが病気や障がいなどの同じ悩みを抱えた方が集まってつくるグループのことを言います。
当事者の会は、各市町村社協によって会の内容が異なると思います。
介護をしている(していた)家族が介護経験について話をするところや障がいを抱えている家族が悩みなどを話すなど、経験されているからこそのお話が聞けるので、是非ご利用されている利用者さんやその家族さんに当てはまる方がおられましたら、情報提供をしてあげていただきたいです。
7,CSW(コミュニティソーシャルワーカー)
コミュニティソーシャルは地域の身近な困りごとに対応していただける専門職になります。
私が大阪府に住んでいるので、大阪府では浸透しつつありますが、全国的にはコミュニティソーシャルワーカーを配置されていない所もあるようです。
高齢者でも障がい者でもないため、制度対象外と言われている方の対応をしています。
例えば、65歳未満でゴミ屋敷にお住まい(障がいなどの疾患がない)の方の対応やひきこもり問題などの相談が入ってきます。
早急な解決は難しいですが、相談者に寄り添い適切なサービスに繋いでいくので、まずはどこに相談したら良いか分からないという場合は、助けていただけると思います。
8,貸出(車いす、高齢者疑似体験セットなど)
住んでいる市社協によって、貸出業務をしている所とないしていない所がありますが、車いすの貸出などをされているされている所もあります。
例えば、骨折により急に車いすが必要になったや遠方に出かけたいが長距離歩く自信がないなどで車いすが必要だなという時に車いすの貸出が出来る市社協があります。
ご年配の方だけではなく、子どもさんでも利用が出来るので、まず住んでいる市社協に車いすの貸出業務をしているかを問い合わせてみてください。
他にも市によっては高齢者疑似体験セットやベビーカーなどもありますので、参考にしてみてください。
※私も子育てしている中で、ベビーカーは一定時期しか使用しなかったので、いいなぁと思います。
9,権利擁護についての相談【成年後見制度や財産管理等】
権利擁護とは、判断能力が不十分な方(高齢者、障害者など)が、自分の意思で生活を送る権利を保障し、権利侵害から守り、自立を支援する活動のことです。
社協では、以下のような具体的な支援を受けることができます。
- 権利侵害に関する相談: 虐待、介護サービスの不当な利用、財産管理の問題など、様々な権利侵害に関する相談に対応
- 成年後見制度に関する説明: 成年後見制度の内容や手続きについて、わかりやすく説明
- 成年後見人の選任支援: 適切な成年後見人を探し、選任の手続きをサポート
- 財産管理の支援: 財産管理が必要な場合、その支援を行う
先ほどあげた日常生活自立支援事業に近いと思われた方が多いと思いますが、この成年後見制度を利用される方の多くは、本人の認知機能が低下しているため、正しい判断をすることが難しい方が対象になります。
日常生活自立支援事業は、本人が契約などの理解が出来る方を対象としているので、判断能力が不十分になってくると日常生活自立支援事業から成年後見制度に移行される方も多いです。
●同業者の繋がり作り●
・地域ケア会議
主に地域包括支援センターが主体として開催されている(各市町村によって違えば申し訳ございません・・・)会議になります。
地域の社会資源を見つける会議や困難事例ケースの解決方法を専門職と一緒に話すなどの会議です。
私達社会福祉協議会も主催、または参加させていただくことがありますが、ここにはケアマネジャーや医療関係者、福祉現場のスタッフが出席されることが多いです。
そのため、普段ケアマネ同士のつながりが欲しいという方はこの会議に出席されることをお勧めします。
会議に出席させていただくと、ケアマネジャーさんから「この会議に出席すると横のつながりが広がるから助かる」という声をよく聞きます。
興味ある方は、会議主催の地域包括支援センターなどに問い合わせていただいても良いかと思います。
まとめ
利用者と接する機会が多い福祉現場の方向けの内容になりました。
利用者はもちろんですが、利用者の家族が何か大変なことを抱えていると、利用者本人から相談を受けることもあるので、そういやこんなサービスあったなといち社会資源として覚えていただければ幸いです。
利用者や利用者家族の問題を解決できれば、その方の笑顔が再び取り戻せる可能性もありますので、よければ参考にしてください。
日々の業務、本当にお疲れ様です。
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