こんにちはやっくんです。
近年、社協を取り巻く環境は変化しており、以下のような課題があることで、社会福祉協議会がなくなるのではないかと言われています。そこで、今回現職から見て今後社会福協議会がどうなるかについてを掲載してみました。
福祉業界で勤務される方や社協に関心のある方にとって参考になれば幸いです。
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社会福祉協議会の役割について – ヤックンの部屋 社会福祉協議会(社協)とは (yy-highwall-itsukahaha.com)
今の社会福祉協議会の課題
1. 財政難
国や自治体の補助金削減や寄付金・会費収入の少なくなることに財政難がどの社協も課題となっています。。
社会の変化や福祉制度が充実してきたことが要因だと感じます。
隣人同士の助け合いがなくなりつつあるなど、古き良き日本の助け合いは少しずつ減少してる寂しい現状です。
2. 役割の重複
自治体、民間事業者、社会福祉法人などが福祉サービスの提供や専門職配置を始めました。
社協は利益にならずサービスが必要とされる方の支援をしていましたが、近年は法人や民間事業者がサービスを提供することで、社協に委託しなくても良いのではないかとなり、委託費削減があります。
また市役所から委託される事業などプレゼンなどをして、配置先を決定する流れになってきたため、昔のように委託事業を受けることが少なくなっています。
3. 利用率の低下
社会福祉協議会に箱物(入所施設)や福祉サービスを提供する所になりますが、利用者が社会福祉サービスの選択肢が増えてきています。
今や各事業者や民間団体は、その所にしかない特色を考える所が増えてきているからこそ、社協のサービスは古いと言われてしまうのかなと感じています。
それに行政も平等性を保つために、社協に事業を委託することは少なくなりました💦
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社協の未来について
これらの課題を克服するために、社協は以下の取り組みを行っています。
1. 財政基盤の強化
①寄付金・会費などの自主財源の確保
行政からの補助金で運営してることが多い社協ですが、補助金も限りあるので、自主財源を確保する必要があります。
そこであげられるのは寄付金や会費です。
こちらも年々減少傾向のため、各社協でも様々な方法で減少を抑えようとしてます。
特に最近感じるのは、何のために寄付を募っているのかを分かりやすく説明することが大切です。
それは災害義援金や支援金を募る経験があったからこそ、そのように感じました。
この募金は災害で困っている方や災害で困っている方の支援者を助けるために使われる募金と誰もが分かりやすい募金になってます。
そこにふるさと納税のように、自分にもプラスがある取り組みがあれば尚更良いのかなと感じます。
②事業の効率化
財政基盤を固めるためには、事業を効率化することが大切です。
どこに力をいれる必要があるかや無駄な業務がないかなど、経費の使い方は本当に大切です。
福祉で効率化を求めるのは批判されるかもしれませんが、ここをしっかりすることで住民の方により良いサービスの提供が出来ることや職員の負担軽減や還元に繋がります!
2. 役割の明確化
自治体や民間事業者との連携強化や社協独自の役割の明確化が必要です。
まず連携強化ですが、社協だけで地域福祉を良くしていくのは出来ません。
行政や民間団体などと一緒にしていかなければなりません。そのため様々な団体と話をしていく必要があります。
またその話をするにあたり、社協がどのような動きや役割が担えるかをしっかり話せる準備が必要です。
様々な団体と連携していくことがこれからのキーポイントととなるとともに、社協でしか出来ないことをしていき、その役割を他団体に知ってもらう必要があります。
今制度が充実化するとともに、社協でしか出来ないことが年々減少しているので、今こそ半官半民の役割を活かす絶好のチャンスなのです。
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3. 情報発信の強化
活動や役割を知ってもらうためには、情報発信も必要です。以下の2つの方法があります。
①社協活動内容・利用方法の広報
皆さんも目にされたことはあるのではないでしょうか。市の広報誌と一緒に入っている社会福祉協議会の広報誌。
紙で伝えるのはどの世代にも効果的です。特に年配の層の方には効果ありです。
どんな活動をしているのかやどんなことをしているのかを見てもらうために、新聞社の記者の講義を受ける等、工夫しております💦
また、今はインターネットも復旧しているので、ホームページやSNSもつかっております。
知ってもらうためには、多くの方の目に留まることが大切です。
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②地域住民との理解・信頼関係構築
紙やネットを使って伝えることも大切ですが、実際に現地に行って話をすることもあります。
正直、一番伝わりやすいです。顔を見ながら、リアルタイムで話せるはやはり大きいです。
どんな職員で、どんなふうに取り組んでいるのかは文面では分かりにくいですもんね(´・ω・`)
だからこそ、現地に行き、活動を理解してもらうことが、社協の良き理解者を増やす活動にもなります。
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色々記載しましたが、これらの取り組みを通じて、社協は地域福祉の拠点として、今後も重要な役割を担っていくと考えられます。
ただ、今よく社会福祉協議会の廃止論も聞かれますが、その点についても少し記載したいと思います。
社協がなくなる可能性について
上記の課題を克服できなければ、社協の機能が低下し、将来的には存続が困難になる可能性も考えられます。しかし、現状では社協がなくなる可能性は低いと考えられます。
理由
1. 地域福祉の拠点としての役割
- 社協は、地域住民のニーズを把握し、様々な福祉サービスを提供
2. ネットワークの強み
- 全国に約3000の組織
- 強固なネットワーク
3. 民間法人としての強み
- 自治体・民間事業者よりも柔軟な活動
- 地域住民ニーズに沿った活動
4. 関係機関との連携強化
- 自治体、民間事業者、NPO等との連携強化
- 地域福祉の総合的な推進
この四点が社協でしか出来ないのではないかと思うため、社会福祉法から社会福祉協議会の設置についての削減はないかと考えています。
そもそも戦後から様々な福祉団体をまとめて、福祉を良くしていこうとするために作られた社会福祉協議会なので、よほど変な方向に進まない限りは、残る団体ではないかと思います。
ただし、今までのようにとはいかず、社会福祉協議会でしか出来ない役割を探すことがこれから生き残る上において大切ではないかと感じます。
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結論
社協は、地域福祉に不可欠な存在であり、今後も存続していくと考えられます。しかし、そのためには、上記の課題を克服し、時代の変化に対応していく必要があります。
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